ASD(自閉スペクトラム症)とは|2つの中核症状と教育支援【用語集】

執筆: カテキョダイレクト編集部 / 公開: 2026年5月1日 / 最終更新: 2026年5月1日

この記事の要約: ASDは『社会的コミュニケーションの困難』『行動・興味の偏り』を中核症状とする神経発達症。スペクトラム(連続体)としてカテゴライズされ、特性の強さは個人差が大きい状態です。

本記事は教育用語の定義・制度的位置づけをカテキョダイレクト編集部が公的資料・専門機関情報を元に整理した用語集です。最新の制度・診断基準は文部科学省・各専門機関の公式情報をご確認ください。

目次

ASDの定義

定義:ASDは『社会的コミュニケーション・対人的相互関係の困難』と『行動や興味の偏り』を中核とする神経発達症。スペクトラム(連続体)概念で個人差が広く認識されます。

ASD(Autism Spectrum Disorder、自閉スペクトラム症)は、『社会的コミュニケーション、対人的相互関係の困難』『行動や興味の偏り』の2つを中核症状とする神経発達症です。『スペクトラム(連続体)』という名称が示す通り、特性の強さは個人差が大きく、知的障害を伴う場合と伴わない場合があります。

2つの中核症状

押さえどころ:ASDの中核症状は『対人コミュニケーションの困難』と『行動・興味の偏り(こだわり)』の2つで、感覚過敏や感覚鈍麻も特性として現れます。

ASDの中核症状は2つに整理されます。社会的コミュニケーション・対人的相互関係の困難は、表情や声色からの感情読み取りの困難、視線が合いにくい、暗黙のルールや空気を読むことの困難、特定の話題に集中して相手の興味を考慮しないなど。行動や興味の偏りは、特定の対象への強いこだわり、決まった手順や習慣の維持への強いこだわり、感覚過敏(音・光・触感)・感覚鈍麻などです。

DSM-5での分類

実態:DSM-5(2013)で従来の自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障害が統合され、『自閉スペクトラム症』という1つの診断名に集約されました。

ASDはDSM-5(2013)で、従来別々に診断されていた自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障害(PDD-NOS)・小児期崩壊性障害・レット障害が統合され、『自閉スペクトラム症』という1つの診断名にまとめられました。スペクトラムという名称は、これらの障害が連続体として捉えられるという考えを反映しています。

教育支援

押さえどころ:ASDは通級指導教室の対象。視覚的構造化(TEACCH等)・予告と段取りの可視化・社会的スキル支援(SST)などが学校教育で行われます。

ASDの児童生徒は通級指導教室の対象です。学校での合理的配慮として、視覚的構造化(TEACCHアプローチ等)、活動の予告と段取りの可視化、社会的スキル支援(SST)、感覚過敏への配慮(座席位置・耳栓等)が行われます。家庭教師による1対1指導は、本人のペースを尊重し、特性に合わせたコミュニケーションを取りやすい選択肢として注目されています。

関連語句

  • アスペルガー症候群: DSM-5でASDに統合された旧診断名
  • 感覚過敏/鈍麻: ASDによく見られる感覚特性
  • SST: ソーシャル・スキル・トレーニング
  • TEACCH: ASD向けの構造化支援アプローチ

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参考・出典

  • 文部科学省『通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)』
  • 国立精神・神経医療研究センター 発達障害情報・支援センター
カテキョダイレクト編集部

家庭教師の個人契約マッチング「カテキョダイレクト」の編集チーム。元教員・現役家庭教師・教育研究者への取材をもとに、保護者と先生の双方に役立つ信頼できる情報を発信しています。3冠達成No.1(日本トレンドリサーチ調べ)。

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