ADHD(注意欠如多動症)とは|3つの中核症状と教育支援【用語集】

執筆: カテキョダイレクト編集部 / 公開: 2026年5月1日 / 最終更新: 2026年5月1日

この記事の要約: ADHDは不注意・多動性・衝動性を中核症状とする神経発達症の一つ。発達期に出現し、日常生活・学業・対人関係に影響を与える状態が継続します。

本記事は教育用語の定義・制度的位置づけをカテキョダイレクト編集部が公的資料・専門機関情報を元に整理した用語集です。最新の制度・診断基準は文部科学省・各専門機関の公式情報をご確認ください。

目次

ADHDの定義

定義:ADHDは『不注意』『多動性』『衝動性』の3つを中核症状とする神経発達症で、発達期に発現し継続的に日常生活に影響する障害です。

ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder、注意欠如多動症)は、不注意(集中の維持が困難)、多動性(過活動と落ち着きのなさ)、衝動性(衝動抑制と自己抑制能力の低下)の3つの特徴がいくつかの組み合わせで出現する神経発達症です。発達期(子ども時代)に発現し、複数の場面(家庭・学校・社会)で継続的に現れる必要があります。

3つの中核症状

押さえどころ:ADHDの中核症状は不注意・多動性・衝動性の3つ。本人の特性として『不注意優勢型』『多動衝動性優勢型』『混合型』に分類されます。

ADHDの中核症状は3つに整理されます。不注意は、注意の持続が困難・忘れ物が多い・気が散りやすい等。多動性は、じっと座っているのが苦手・手足を動かし続ける・話が止まらない等。衝動性は、考える前に行動する・順番を待てない・話に割り込む等。これらの症状の組み合わせで、不注意優勢型・多動衝動性優勢型・混合型に分類されます。

DSM-5での分類

実態:DSM-5(2013)で『神経発達症群』に分類。同カテゴリにASD・LD/SLDも含まれ、併存することが珍しくありません。

ADHDはDSM-5(2013)で『神経発達症群(Neurodevelopmental Disorders)』に分類されています。同カテゴリにはASD(自閉スペクトラム症)、LD/SLD(限局性学習症)も含まれます。ADHDとLDの併存率は30〜40%、ADHDとASDの併存も少なくないという報告があります。複数の特性が併存することは『発達障害の重なり合い』として知られています。

教育支援

押さえどころ:ADHDは通級指導教室の対象(2006年から)。授業中の集中継続の工夫、課題分割、視覚化など本人の特性に応じた合理的配慮が必要です。

ADHDの児童生徒は、LD同様に2006年から通級指導教室の対象に含まれています。学校での合理的配慮としては、授業中の集中継続のための工夫(座席位置・休憩時間の確保)、課題の細分化、視覚的な手がかりの提供、明確で短い指示などが行われます。家庭教師による1対1の個別指導は、本人のペースに合わせた学習環境を提供できる選択肢として注目されています。

関連語句

  • 神経発達症群: DSM-5の大カテゴリ(ADHD/ASD/LDを含む)
  • 不注意優勢型: ADHDの3型のうち不注意が中心
  • 多動衝動性優勢型: 多動性・衝動性が中心
  • 合理的配慮: 障害特性に応じた個別対応

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参考・出典

  • 文部科学省『通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)』
  • 国立精神・神経医療研究センター 発達障害情報・支援センター
カテキョダイレクト編集部

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