LD(学習障害/限局性学習症)とは|定義・特徴・教育支援【用語集】

執筆: カテキョダイレクト編集部 / 公開: 2026年5月1日 / 最終更新: 2026年5月1日

この記事の要約: LDは知的発達に遅れがないのに、読み・書き・計算など特定領域に著しい困難が現れる状態。医学的にはDSM-5で『限局性学習症(SLD)』と分類されます。

本記事は教育用語の定義・制度的位置づけをカテキョダイレクト編集部が公的資料・専門機関情報を元に整理した用語集です。最新の制度・診断基準は文部科学省・各専門機関の公式情報をご確認ください。

目次

LDの定義

定義:LD(学習障害)は、全般的な知的発達に遅れがないが、聞く・話す・読む・書く・計算・推論のうち特定領域に著しい困難を示す状態です。

LD(Learning Disorder/Disability、学習障害)とは、文部科学省の定義によれば全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す状態を指します。本人の努力不足や指導方法の問題ではなく、脳機能の特性に由来する障害です。

DSM-5での分類

押さえどころ:医学的にはDSM-5(2013)で『限局性学習症(SLD: Specific Learning Disorder)』として、読字・書字・計算の特異な困難を総称する診断名が用いられます。

医学定義(DSM-5)では、学力の三要素である読字・書字・計算の特異な困難を総称して『限局性学習症(SLD: Specific Learning Disorder)』という診断名が用いられます。読字困難はディスレクシア、書字困難はディスグラフィア、計算困難はディスカルキュリアとも呼ばれます。

特徴と現れ方

実態:LDの特徴は『全教科ではなく特定領域に困難が偏る』こと。小学校就学後に学習が始まってから初めて気づかれることが多い障害です。

LDの特徴は、知的発達全般には遅れがないにもかかわらず、特定領域(読み・書き・計算など)に集中的に困難が現れることです。小学校就学後、本格的な学習が始まってから気づかれるケースが多いのが特徴です。文部科学省『通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査(令和4年)』では、小中学校で推定8.8%の児童生徒が学習面または行動面で著しい困難を示すとされています。

教育支援

押さえどころ:LDは通級指導教室の対象障害(2006年から)。タブレット読み上げ・代読・代筆など合理的配慮が学校で受けられます。

LDの児童生徒は、通級指導教室の対象障害として2006年から含まれています。指導方法としては、特性に応じた段階的な学習・視覚支援・タブレット端末による読み上げや音声入力・代読・代筆など、本人の特性に合わせた合理的配慮が学校教育で受けられます。家庭学習でも特別支援教育の知識を持つ家庭教師による個別指導が有効なケースがあります。

関連語句

  • SLD: 限局性学習症(LDの医学的診断名)
  • ディスレクシア: 読字困難
  • ASD: 自閉スペクトラム症(LDと併存することがある)
  • ADHD: 注意欠如多動症(LDと併存することがある)

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参考・出典

  • 文部科学省『通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)』
  • 一般社団法人 日本LD学会
カテキョダイレクト編集部

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