不登校でも『この子は大丈夫』と思えた瞬間|5つの家族のリアルな物語

家庭教師が子どもに提供する4つの価値

執筆: カテキョダイレクト編集部 / 公開: 2026年4月9日 / 最終更新: 2026年4月9日

この記事の要約: 不登校の子を持つ親は「自分の育て方が悪かったのか」と毎日自分を責めています。しかし、不登校は「家の問題」ではなく、社会の問題でもあります(文部科学省調査によれば、全国の小中学生の不登校児童は30万人超で過去最多)。本記事では、不登校の子どもとその家族が『この子は大丈夫』と希望を取り戻した瞬間について、5つの実例と、家庭教師という「第三者」が果たす役割を解説します。

目次

不登校の親が抱える「見えない重荷」

文部科学省の2024年度調査によると、全国の小中学生の不登校児童生徒数は約30万人を超え、過去最多を更新し続けています。高校生を含めると、その数字はさらに大きくなります。

つまり、不登校は決して「珍しい問題」ではありません。それでも、多くの保護者の方が抱えているのは、以下のような「見えない重荷」です。

  • 自分の育て方が悪かったのではないか、と毎日自分を責めている
  • 将来この子が社会で生きていけるのか、不安で夜眠れない
  • 夫(妻)と意見が合わず、夫婦で対立してしまう
  • 親戚や近所から「学校に行かせろ」と言われて辛い
  • 同じ悩みを持つ親と話したいけれど、身近にいない
  • 子ども本人は元気そうに見えるけれど、本当は辛いのではないか

これらの悩みは、周りの人には話しづらく、一人で抱え込まざるを得ない——それが、不登校の親の現実です。

「この子は大丈夫」と思えた瞬間の物語

ここからは、不登校の子を持つ家族が「この子は大丈夫」と感じることができた瞬間について、実例を交えて紹介します。プライバシー保護のため、いずれも仮名・一部改変ですが、取材をもとに構成しています。

ケース1: 小6で不登校になった女の子が「好きなこと」を見つけた瞬間

Aさんの娘さん(小6)は、担任の先生との相性が合わず、小学5年生の秋から学校に行かなくなりました。Aさんは「娘の将来」を考えて、最初は無理に学校に行かせようとしましたが、娘さんの様子を見て諦めました。

転機は、家庭教師のBさん(大学3年生、教育学部)との出会いでした。Bさんは勉強を教えることはもちろん、娘さんの好きな「小説を書くこと」に興味を持ち、毎週一緒に小説を書く時間を作ってくれました。

半年後、娘さんは「自分の書いた小説を見てもらうのが楽しい」と言うようになり、自分から「今日はBさん来る日だよね」と確認するようになりました。

Aさんはこう振り返ります。

「学校に行けるようになったわけではありませんでした。でも、娘が『好きなこと』を見つけて、それを誰かに認めてもらえる喜びを取り戻した時、『この子は大丈夫』と心から思えました。学校は行かなくても、この子なりの道がある、と。」

ケース2: 中2の男の子と「お兄ちゃん先生」

Cさんの息子さん(中2)は、中学受験で第一志望に落ちた後、公立中学校に入ったものの、クラスに馴染めず不登校になりました。「勉強を頑張ってきたのに、全部無駄だった」という挫折感が強く、何をやるにも無気力な状態でした。

家庭教師として来てくれたのは、東京大学の大学院生(男性)。Cさんは最初、「勉強を教えてくれる」と思って頼んだのですが、結果的にもっと大きなものを息子さんは受け取りました。

先生は勉強の話だけでなく、自分が中学時代に苦しんだ経験や、不登校気味だった時期のこと、そこからどうやって立ち直ったかを話してくれました。

息子さんは次第に、「この人、本当のことを話してくれる」と感じるようになり、自分の悩みも少しずつ打ち明けられるようになりました。

「息子が『お兄ちゃん先生』と呼ぶようになったんです。勉強以上に、自分のことを話せる大人が家に来てくれる、ということが息子にとって大きかったようです。」

家庭教師が子どもに提供する4つの価値
家庭教師は「勉強を教える人」だけではなく、子どもにとっての「親以外の信頼できる大人」「ロールモデル」「親子の緩衝材」になりえます

ケース3: 発達特性のある小4の子の「自分のペース」

Dさんの息子さん(小4)は、発達特性があり、集団行動が苦手でした。小学校入学後、徐々に学校に行くのが辛くなり、小3の夏から不登校気味に。

Dさんは発達特性に理解のある家庭教師を探しました。マッチングサービスで、大学で発達心理学を学んでいる大学生を見つけ、契約しました。

その先生は、息子さんの「集中できる時間」「嫌がる課題」「好きな話題」を丁寧に観察し、無理のない学習計画を作ってくれました。週2回、1回45分だけ。「頑張れ」とは一度も言わず、「今日はここまでできたね」と常に肯定的な言葉をかけました。

半年後、息子さんは自分から「今日は60分やりたい」と言い出すようになりました。

「『頑張れ』と言わない先生が、結果的にうちの子を一番頑張らせてくれました。この子は、このペースで、この子なりに成長していく——そう信じられるようになりました。」

ケース4: 母親の罪悪感を和らげてくれた先生

Eさんの娘さん(中1)は、小学校高学年から起立性調節障害で朝起きられず、徐々に不登校になりました。Eさんは「自分の育て方が悪かったのか」と毎日自分を責めていました。

家庭教師として来てくれたのは、看護学部の女子大学生。学業のサポートに加えて、娘さんの「体調の波」にも理解があり、調子が悪い日は雑談だけで終わる日もありました。

その先生はEさんにも優しく声をかけてくれました。「お母さんが頑張りすぎないことも大事ですよ。娘さんは、お母さんが元気でいてくれることが一番の安心だと思います。」

Eさんは、自分自身が「誰かに支えられる」経験を久しぶりにしました。

「家庭教師は子どものためだけでなく、私自身のためにもなりました。『自分を責めなくていい』と言ってくれる人がいるだけで、前に進めるようになったんです。」

ケース5: 「社会復帰」ではなく「社会との接続」

Fさんの息子さん(高1)は、中学時代からずっと不登校気味で、高校は通信制を選びました。家にいる時間が長く、Fさんは「このままこの子は社会と切り離されてしまうのではないか」と焦っていました。

家庭教師として来てくれたのは、起業している若い先生。勉強以外に、自分が大学時代に立ち上げたビジネスの話や、フリーランスで働く仲間の話を聞かせてくれました。

息子さんは、次第に「大学に行かなくても、社会で生きていく道がある」ことを知り、自分の興味のあるプログラミングを学び始めました。

「学校に戻ることが『社会復帰』じゃない、と気づきました。息子には息子の道があって、家庭教師の先生がその可能性を示してくれた。『この子は大丈夫』と、心から思えるようになりました。」

共通する「3つの転機」

5つのケースに共通するのは、以下の3つの転機です。

1. 「親以外の信頼できる大人」との出会い

親でもなく、学校の先生でもない「斜め上の大人」が、子どもにとっては重要な存在になります。親には言えないこと、学校では話せないことを、こういう大人になら話せる——それが、子どもの心を開く鍵です。

2. 「学校」ではなく「社会」との接続

多くの親は「学校に戻る」ことをゴールにしがちですが、実は重要なのは「社会と接続する」ことです。家庭教師を通じて、大学生、社会人、起業家、専門家などと出会うことで、子どもは「学校に行かなくても世界は広い」ことを知ります。

3. 親自身が「自分を責めなくていい」と気づく

子どもが変わるためには、まず親が自分自身を赦せるようになる必要があります。家庭教師が親の話を聞いてくれる、親を支えてくれる——そういう関係が、家族全体の希望を取り戻すきっかけになります。

不登校の子のための家庭教師を選ぶとき

もしあなたが今、不登校の子のための家庭教師を探しているなら、以下のポイントを参考にしてください。

1. 発達特性や不登校に理解のある先生か
プロフィールや面談で、「発達特性のある子を教えた経験」「不登校の子を担当したことがある」という記載・発言があるか確認しましょう。

2. 「勉強を教える」だけでない先生か
雑談や子どもの関心に付き合ってくれる先生を選びましょう。学力向上は二の次。まずは子どもとの信頼関係が大切です。

3. 親のコミュニケーションも取れる先生か
親の不安にも寄り添ってくれる先生を選びましょう。週に一度の短い報告や、月に一度の学習計画の見直しができる先生が理想です。

4. 契約の自由度が高いサービスを選ぶ
大手派遣会社は契約拘束が厳しいことが多いです。一方、個人契約マッチングサービスなら、相性が合わなければ気軽に交代できます。不登校の子は特に相性が重要なので、この柔軟性は貴重です。

まとめ: 「この子は大丈夫」は、親から始まる

不登校は辛い経験ですが、その中にも光があります。

「この子は大丈夫」と思える瞬間は、多くの場合、親以外の信頼できる大人と子どもが出会った時に訪れます。それは家庭教師かもしれませんし、フリースクールの先生かもしれません。

大切なのは、親が一人で抱え込まず、子どもに「選択肢」を用意してあげることです。

家庭教師という選択肢は、派遣会社経由でも個人契約でも選べます。特に個人契約マッチングサービスなら、発達特性や不登校に理解のある先生を、保護者が直接選ぶことができます。

もし今、あなたが「うちの子は学校に行けないから、家庭教師なんて無理だろう」と思っているなら——。それは誤解です。むしろ、不登校の子にこそ、個別対応ができる家庭教師が向いているケースが多くあります。

ぜひ、選択肢の一つとして、家庭教師を検討してみてください。

参考・出典

  • 文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(2024年公表、不登校児童生徒数30万人超)
  • 認定NPO法人カタリバ「不登校支援プログラム」に関する公開情報
  • 日本不登校支援機構「不登校児童の家庭学習に関する調査」
  • 発達特性のある子どもの個別学習支援に関する論文(東京大学大学院教育学研究科)
  • 本記事に掲載した5つのケースは、カテキョダイレクト編集部が取材した事例を元に、プライバシー保護のため仮名・一部改変しています
カテキョダイレクト編集部

家庭教師の個人契約マッチング「カテキョダイレクト」の編集チーム。元教員・現役家庭教師・教育研究者への取材をもとに、保護者と先生の双方に役立つ信頼できる情報を発信しています。3冠達成No.1(日本トレンドリサーチ調べ)。

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