不登校の娘が、家庭教師との出会いで少しずつ勉強に向き合えるようになった

※プライバシー保護のため、仮名で掲載しています。

利用者プロフィール
佐藤さん(40代)/千葉県在住/中学2年生の長女/カテキョダイレクト利用期間:約8ヶ月


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突然、学校に行けなくなった

佐藤さんの長女が学校に行けなくなったのは、中学1年の2学期のことでした。最初は「お腹が痛い」と朝起き上がれない日が週に1〜2回。やがてそれが週の半分になり、3学期にはほとんど登校できなくなりました。

「はっきりした原因があったわけではないんです」と佐藤さんは話します。「いじめがあったわけでもない。友達関係が特別悪かったわけでもない。ただ、本人に聞いても”わからない”としか言わなくて。親として何をしてあげればいいのか、本当にわかりませんでした」。

学校に行けなくなると同時に、勉強も完全にストップしました。中学1年の2学期以降の学習内容が丸ごと抜けた状態です。佐藤さんは「勉強の遅れ」よりも「娘の心の回復」を優先していましたが、時間が経つにつれて「このまま何もしなくていいのだろうか」という焦りも感じるようになったといいます。

塾は「通えない」、派遣会社は「対応できない」

中学2年の春、佐藤さんは娘の学習支援を模索し始めました。まず検討したのは個別指導塾でしたが、娘にとって「決まった時間に決まった場所に行く」こと自体がハードルでした。「学校に行けない子に、塾に行けとは言えませんでした」と佐藤さんは言います。

次に試したのが家庭教師の派遣会社です。自宅に来てもらえるなら、通学の負担はありません。しかし電話で相談したところ、「不登校のお子さん専門の先生は現在おりません」「通常の学習指導はできますが、不登校対応は難しい」という回答だったそうです。別の派遣会社にも問い合わせましたが、似たような反応で、「まずはスクールカウンセラーに相談されてはいかがですか」と言われることもあったといいます。

「もちろんカウンセラーにも相談していました。でも僕が探していたのは、娘のペースに合わせて、無理なく勉強を再開する手助けをしてくれる人だったんです。カウンセリングと学習支援は別の話で、両方が必要でした」。

「不登校のお子さんの指導経験あり」の先生

カテキョダイレクトを知ったのは、不登校の保護者が集まるオンラインコミュニティでの情報交換がきっかけでした。「うちはカテキョダイレクトで見つけた先生にオンラインで教えてもらっている」という書き込みを見て、すぐにサイトを開いたそうです。

佐藤さんが驚いたのは、先生のプロフィールに「不登校のお子さんの指導経験あり」と明記されている人が複数いたことでした。「派遣会社では”対応できない”と言われたのに、ここには経験者がいる。しかもプロフィールに指導方針まで詳しく書いてあるんです。”まずは雑談から始めて、お子さんのペースに合わせます”とか、”学年を戻って基礎から一緒にやり直します”とか。読んでいるだけで、ああ、この人たちは不登校の子供と向き合った経験があるんだなとわかりました」。

佐藤さんは3名の先生のプロフィールを熟読し、その中から1名を選びました。決め手は「オンライン指導対応」「不登校の生徒を3名以上指導した実績」「教育学部卒で心理学の知識がある」という3つの条件が揃っていたことでした。

オンラインで週1回、30分から

指導はオンラインで始まりました。しかも最初は週1回、たった30分です。「先生から提案してくれたんです。”最初は30分で十分です。お嬢さんが画面の前に座ってくれるだけでも大きな一歩ですから”と。この一言で、ああ、この先生は分かっている人だと確信しました」と佐藤さんは言います。

費用は時給2,500円で、30分あたり1,250円。月に換算すると約5,000円。派遣会社の一般的な料金と比べれば圧倒的に安い金額ですが、佐藤さんにとって費用は最優先事項ではなかったそうです。「金額よりも、娘が拒否反応を示さないかどうかが全てでした」。

初回の授業の日、佐藤さんは娘の部屋のドアの前で息を詰めて聞いていたといいます。聞こえてきたのは、先生と娘が好きなアニメの話をしている声でした。勉強の話はほとんど出なかったそうです。「30分のうち25分が雑談で、最後の5分だけ”じゃあ来週はちょっと英語やってみようか”と先生が提案して終わりました。それでいいのかなと正直不安でしたが、先生を信じてみようと思いました」。

30分が60分に。週1回が週2回に

2回目の授業でも、雑談が半分以上を占めたそうです。しかし3回目から少しずつ変化が見え始めました。先生が「このアニメの英語版の台詞、読んでみない?」と提案したところ、娘が興味を示したのだといいます。そこから、好きなアニメの英語字幕を教材にした英語の学習が始まりました。

1ヶ月が経つ頃には、娘の方から「今日は何やるの?」と聞くようになりました。佐藤さんはその変化を鮮明に覚えています。「学校に行けなくなってから、勉強に関する話題は家庭内でタブーに近かったんです。それが娘の方から”今日は何やるの?”と聞いてきた。妻と顔を見合わせて、二人とも泣きそうになりました」。

指導開始から3ヶ月後、授業時間は30分から60分に延長されました。英語に加えて数学も始まり、中学1年の内容から丁寧にやり直しています。そして半年後には週2回に増え、国語も加わりました。全て娘自身が「もう少しやりたい」と言い出したことがきっかけだったそうです。

現在の月額は、時給2,500円×60分×週2回×月4週=20,000円。佐藤さんは「この金額で娘が勉強に向き合えるようになったことを考えると、本当にありがたい」と話します。

偏差値ではなく「娘の笑顔」が成果

8ヶ月が経った今、佐藤さんに「一番の成果は何ですか」と尋ねると、返ってきたのは意外な答えでした。

「テストの点数がどれだけ上がったかは、正直わかりません。学校に行っていないので、定期テストも受けていませんから。でも一番の成果は、娘が笑顔で勉強の話をするようになったことです」。

夕食の時間に「今日の授業で先生とこんな話をした」「英語のこの表現が面白かった」と娘が自分から話すようになったこと。リビングのテーブルで自主的に参考書を開くようになったこと。「勉強が嫌い」と言わなくなったこと。佐藤さんにとっての成果は、数字ではなく、娘の日常の中に勉強が自然に戻ってきたことでした。

「学校に戻れるかどうかは、まだわかりません。でも、たとえ学校に行かなくても学べるんだという実感を、娘が持てるようになった。それだけでも、先生に出会えて本当に良かったと思っています」。

審査制だから安心して子供を任せられた

佐藤さんがカテキョダイレクトを信頼できた理由として強調していたのは、先生が審査制であるという点です。「不登校の子供を知らない大人に預けるのは、通常以上に慎重になります。学校に行けない子は心が繊細な状態にあるので、先生の人柄や対応力がものすごく重要なんです」。

カテキョダイレクトでは、先生の登録時に身分証・学生証の確認に加え、プロフィール内容の審査が行われます。指導経験や対応可能な領域を自己申告するだけでなく、その内容に不整合がないかをチェックされるため、「プロフィールに書いてあることをそのまま信じて大丈夫だという安心感があった」と佐藤さんは言います。

「派遣会社は”会社が保証します”と言うけれど、実際にはどんな先生が来るかわからない。カテキョダイレクトは”先生の情報を全てオープンにするので、保護者が自分の目で判断してください”というスタンス。不登校の親にとっては、後者の方がずっと安心できました」。

取材を終えて

佐藤さんへの取材で最も胸を打たれたのは、「偏差値が上がった」でも「テストの点数が伸びた」でもなく、「娘が笑顔で勉強の話をするようになった」という言葉が、この8ヶ月間で最大の成果だと語られたことです。

不登校のお子さんを持つ家庭にとって、学習支援のハードルは高いのが現実です。塾には通えない。派遣会社に相談しても「対応できない」と言われる。その中で、カテキョダイレクトのようなプラットフォームが果たす役割は、単なるマッチングにとどまりません。先生のプロフィールに「不登校対応」という文字があるだけで、保護者にとっては「ここに頼れる人がいるかもしれない」という希望になります。

お子さんが学校に行けなくなった時、勉強の遅れは確かに不安材料の一つです。しかし、最初の一歩は成績を上げることではなく、お子さんが安心して「学ぶこと」に向き合える環境を作ること。佐藤さんと先生の8ヶ月間は、まさにそのことを教えてくれる体験談でした。


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カテキョダイレクト編集部

家庭教師の個人契約マッチング「カテキョダイレクト」の編集チーム。元教員・現役家庭教師・教育研究者への取材をもとに、保護者と先生の双方に役立つ信頼できる情報を発信しています。3冠達成No.1(日本トレンドリサーチ調べ)。

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